まさか・・・シバビー(我が家のペット)をここの症例紹介に載せることになるとは、
思いませんでしたが、
今回シバビーを襲った病は、
《胆嚢破裂》
と言います。
破裂というだけで、恐ろしい感じがしますが、
そうです、腹膜炎という大変な状態に陥ります。お腹がとーっても痛いのです。
胆嚢の中の胆汁が、ゼリー状に変化(胆嚢粘液嚢腫)し、
これが胆嚢の袋を破って、お腹の中に落ちていました。
直ちに、開腹手術⇒胆嚢切除、腹腔洗浄となります。
シバビーの痛々しい姿。
いつも、ふざけた顔して受付嬢をしている姿からは、想像もつきません。
右の写真が取り出した、胆嚢内容物と胆嚢です。
本来は、胆嚢粘液嚢腫の段階で、胆嚢が破れる前に、
切除手術したほうが、好ましいですね。
シバビーは以前の病院のころから、エコー検査の練習役として、
検査を受けていましたので、ここ1、2年で急速に、
胆嚢に変化が起きたのでしょう。
点滴がつながり、入院室にいるシバビー。
この病気は、術後に命を落とす事が、比較的多い病気です。
そのせいで、胆嚢粘液嚢腫になった段階で、すぐ手術をするかどうか、
非常に悩むことになります。
今回のシバビーのように、破裂してしまった場合は、
逆に迷い迷いはありませんが・・・。
破裂前の手術のほうが、ローリスクなのは言うまでもありません。
胆嚢粘液脳腫になった場合、
この病気のことを十分に理解いただいた上で、
積極的な手術が必要なのかもしれません。
この病気の症状は、嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振などになります。
これらの症状は、普段よく診る急性の胃腸炎と変わらないので、
嘔吐や下痢が治療をしてもなかなか治らない場合は、必ず詳しい検査を受けてください。
元気になりました。いつもどおりのシバビーです。
あとは、抜糸するだけですね。