症例は、9歳のフレンチブルドック、避妊メス。
数年前より、足に親指大のしこりがあり、経過観察されてきたそうです。
最近少しづつ大きくなってきたということで、相談に来られました。
細胞診検査を行います。
細胞診検査とは・・・
しこりに注射針を刺し、しこりの中の細胞を取り出し、顕微鏡で観察するものです。
そして、その結果ですが。
肥満細胞腫です。
検査してよかったです。
危険なできものでした。
経過観察している場合ではありません。
手術です。
フレンチブルドックということで、麻酔のリスクの高い犬腫ではありますが、
オーナーさんとよくよく相談の上、
十分な術前検査を施し、手術までの間いくつかの薬を飲んでいただき、
手術となりました。
この手の手術は傷口が大きくなりますが、仕方ありません。
小さな手術で、再発してしまってはもともこもありませんからね。
病理検査の結果は、
肥満細胞腫
グレード2
今後の治療には、いくつかの選択肢がありますが、
それぞれの、コストや効果を十分に話し合った上で、
一定期間、内服薬を飲んでいただくことになりました。
現状抜糸が終わってしばらく経ち、傷口も綺麗になり、ひとまず安心した生活を取り戻しております。
再発しないことを祈るばかりですね。